中学入試の2018年時事問題対策(山形市などが中核市に)

中学入試の時事問題対策2018年(山形市など4市が中核市に)

山形市、福井市、甲府市、寝屋川市の4市が中核市として指定されることが決定しました(2018年10月26日)。この4市は2019年4月1日から中核市となります。

 

大きなニュースではないのですが、中学入試では関連問題が出題されそうな時事ニュースです(予想問題:この4市のデータが提示されて、あてはまる市を答えよなど)。

 

4市のデータをまとめましたので、チェックしてみてください。

 

山形市、福井市、甲府市、寝屋川市の位置

基礎知識として4市の位置を確認しておきます。山形市、福井市は券名と同じなのでわかりやすいと思いますが、甲府市は山梨県、寝屋川市は大阪府です。
新しい中核市

 

山形市、福井市、甲府市の雨温図

中学入試(社会)で定番の雨温図を比べてみましょう。
(寝屋川市のデータはなかったので掲載していません。)

 

雪が多いイメージのある山形市と福井市の違いがポイントです。

山形市の雨温図

山形市の雨温図

  • 年間を通して降水量が多くありません(福井市の半分ほど)

 

福井市の雨温図

福井市の雨温図

  • 1月、12月の降水量が多いのが特徴です。

 

甲府市の雨温図

甲府市の雨温図
(雨温図はいずれも気象庁のホームページをもとに作成。過去30年分のデータの平均値)

 

山形市、福井市、甲府市、寝屋川市の人口を比較

都市の人口を比べるときにポイントとなるのは産業別の就業者人口昼夜間人口比率です。
この4市を比べてみました。

 

都市名就業者の割合(%)昼夜間人口比率
第1次産業第2次産業第3次産業
山形市3.620.575.9106.8
福井市2.226.171.7110.1
甲府市2.723.374.0114.2
寝屋川市0.325.774.088.8

(出所:平成27国勢調査(総務省統計局)をもとに作成)

 

ここに注目
  • 第1次産業就業者の割合は都市部(寝屋川市)で低くなります。
  • 第3次産業就業者の割合が最も高いのは山形市(第2次産業就業者が少ないため)
  • 市外への通勤者・通学者が多い都市部(寝屋川市)の昼夜間人口比率は低い

 

山形市、福井市、甲府市、寝屋川市の農業産出額を比較

どんなものを作っているのか農業産出額を比較してみます。

都市名農業産出額(計)品目別の産出額
野菜果実
山形市1172319296395
福井市8836241624
甲府市69833266322
寝屋川市241160

(単位は1000万円)
(出所:市町村別農業産出額2016年(農林水産省)をもとに作成)

 

ここに注目
  • 山形市は米、野菜、果実をまんべんなく作成
  • 福井市は米の割合が高い
  • 甲府市は果実の割合が高い

 

山形市、福井市、甲府市、寝屋川市の産業を比較

最後に製造品出荷額を比較してみます。

都市名製造品出荷額最も割合が高い産業
産業名出荷額
山形市20,434,310食料品製造業5,950,989
福井市36,269,366繊維工業7,679,075
甲府市25,723,391情報通信機械器具製造業10,087,684
寝屋川市18,077,119輸送用機械器具製造業2,923,885

(単位は万円)
(出所:平成26年工業統計表(経済産業省)をもとに作成)

 

ここに注目
  • 製造品出荷額が最も多いのは福井市
  • 農業産出額が多い山形市は食料品製造業がさかん
  • 甲府市は情報通信機械器具製造業の割合が高い

 

2018年中学入試対策で要注意のニュース

中学入試で選択肢にしやすい4つの市が中核市になりました。
決定した時期も10月下旬と入試問題を作るのに間に合うタイミングです。

 

狙われやすいテーマですので、チェックしておいてください。

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