小学生向けニュース解説「COP24」
COP24でパリ協定の実施ルールを採択(12月16日のニュース)
地球温暖化対策についての国際的な会議COP24(気候変動枠組み条約第24回締約国会議)が12月2日から16日までポーランドで行われました。
今回の会議は、2015年にパリで行われたCOP21(気候変動枠組み条約第21回締約国会議)にて採択されたパリ協定を実施するために必要なルールを決めることが目的。
パリ協定が採択された段階では大枠だけがきまり、細かいルールは3年かけて決めることになっていました。今回採択されたルールで温室効果ガス削減の実施状況を検証する方法などが決定。
パリ協定は2020年から実施されることになっています。
アメリカのパリ協定離脱
2017年6月にアメリカはパリ協定からの離脱を表明しています。
あくまで表明だけなので現時点では、アメリカはまだ脱退していませんが、規定により2020年11月以降には離脱が可能となります。
アメリカは世界第2位の温室効果ガスの排出国です(1位は中国)。
パリ協定を効果的なものにするためにアメリカの動きにも注目が集まっています。
京都議定書とパリ協定の違い
国際的な地球温暖化委対策としてパリ協定の前にあったのが1997年に採択された京都議定書です。京都で行われた会議で採択されたからこう呼ばれています。
この京都議定書では、先進国だけに温室効果ガスの排出削減を義務づけていました。
これに対しパリ協定では、発展途上国を含むすべての国に対し温室効果ガスの排出削減を義務づけているのが特徴です。その細かいルールが今回決まったというニュースでした。